帰化申請の手続きの流れは、法務局ごとにローカルルールがある場合もありますが、おおむね以下のような流れになると思います。帰化書類提出から帰化許可が出るまで、平均して10ヶ月から1年ほどですが、場合によっては更に長期間に及ぶこともあります。
このページの目次
① 帰化要件の確認
最初に普通帰化なのか、それとも簡易帰化なのかを確認し、帰化申請の要件を満たしているかを確認します。次に、事前相談に関する内容の状況把握も行っておきます。因みにですが、行政書士に帰化申請を依頼したときには、この段階からお手伝いが可能となります。
② 法務局に相談予約を入れる
帰化申請の要件や状況把握ができた段階で、法務局への相談予約を入れます。
お住いのエリアを管轄する法務局を以下のサイトなどで調べ、相談の電話予約をいれます。
https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/static/kankatsu_index.html
法務局の開庁時間は平日8時30分~17時15分(土曜日、日曜日、国民の祝日等の休日、年末年始期間(12月29日から1月3日まで)は休み)となっておりますので、開庁時間内に電話で予約を入れるようにしましょう。すぐに予約を入れることができない場合もありますので、余裕を持って早めに行動することをお勧めいたします。
③ 法務局での相談
指定された日時で法務局に行き、個室で担当官と面談します。帰化したい理由や家族の状況、帰化申請の要件などに関する質問があります。事前相談は1時間程度ではないかと思います。
相談内容は記録され今後の審査資料となりますので、嘘をつくなどは論外ですが、きちんと正確な情報を伝えることを心がけましょう。
この相談を終えて、帰化の可能性があると判断された場合、申請に必要書類について指示があり、必要書類一覧表、帰化許可申請の手引きなどが渡されます。
④ 必要書類の収集と申請書の作成
申請書作成と必要書類の取集を進めていきます。注意点は住民票など日本の役所から入手するものは使用期限があることです。取得後3ヶ月で有効期限が切れますので、申請書作成状況と相談しながら集めて行きましょう。必要書類の収集と申請書作成が完了してから申請までの間にも時間が空きますので、この点についても注意が必要です。
⑤ 法務局に申請
相談に行った法務局に申請を行います。先ずは電話で申請日の予約を入れるようにしましょう。
予約を入れた日に法務局に行き、窓口で担当者が申請書一式を1枚1枚細かくチェックします。問題なければ、帰化申請書の日付欄に記入し、正式に受理されて審査開始となります。
⑥ 面接
帰化申請が受理されて約2~3か月後、法務局から面接実施の連絡があります。決められた日時に法務局へ出頭し、面接を行います。面接では、主に帰化の動機、申請書内容、日本語能力について確認されます。申請書一式の控えを再確認し、記載内容を復習しておきましょう。また、全員ではないですが、日本語テストが実施される場合があります。
⑦ 審査
面接後、再び審査期間となります。この期間中に、自宅訪問、職場訪問などが実施される場合もあるようです。また、追加書類を提出するように求められたり、追加の質問があったりする場合がありますので、速やかに対応するようにしましょう。
⑧ 審査結果の連絡
法務局から帰化申請の許可が下りた旨の連絡があります。官報にも帰化許可について掲載されます。
帰化申請の手続きはここまでとなりますが、この後も在留カード返納、帰化届などの手続きがあります。それぞれ期限が決まっていますので、それぞれ期日までに手続きを済ませるようにしましょう。
以上が帰化申請の流れとなります。